ウルトラセブンが見たくなるブログ

大人のためのウルトラセブンのお話し

第45話「円盤が来た」

円盤襲来は下町のフクシン君だけが知っていた

2017/03/31

ウルトラ警備隊やセブンを欺き、静かに侵略をすすめるペロリンガ星人

第45話「円盤が来た」は、人類の心の盲点をついた人間ドラマである。

icon-check-square-o第45話「円盤が来た」ストーリー

下町に暮らすアマチュア天文家のフクシン青年は、仕事帰りに不思議な少年に出会った。

その夜、円盤の大群を目撃し、ウルトラ警備隊に通報するが、見間違いと結論付けられたのだった。

その後も円盤群を目撃し通報するも、やはり信じてもらえない。

その一方、フクシン青年は、不思議な少年がペロリンガ星人であることを知る。

円盤群を星に偽装することによって、ウルトラ警備隊やプロの天文家に気付かれないように、地球侵略を進めようとしていたのだ。


icon-check-square-o脇役を固めるベテラン俳優陣

今回主役のフクシン青年に抜擢されたのは、冷泉公裕(れいぜいきみひろ)氏。

冷泉公裕は文学座に所属する22歳の無名俳優だった。

また、不思議な少年役を演じた高野浩幸氏7歳は、劇団いろはに所属仕立ての無名の新人。

高野浩幸は、この4年後に超人バロム・1で人気を博すことになる。

実相寺監督は、新人の両人をメインに配置したのである。

その一方、脇役は一発OKの豪華脇役をキャスティングした。

自動車修理工のオヤジ源さん役には渡辺文雄氏(39歳)、そば屋「増田屋」のオヤジ重さん役ではミッキー安川氏(35歳)、フクシンの上司役の金井大氏などベテラン陣でシッカリ脇役を固めたのだ。

ベテラン頑固おやじを配置したことで、生活感に満ちた日常生活とウルトラ警備隊という非日常が、融合した面白い作品に仕上がったのではないだろうか。

icon-check-square-oオオカミが来た

ペロリンガ星人は、どのようにして円盤を偽装したのか。

アマチュア天文家だけが何故気付いたのか。

不明な点はあるものの、アマチュアより専門家の方が常に正しいという、人類の偏った考え方をうまく利用したのだ。

アマチュア天文家が、「円盤が来た!」と叫べは叫ぶほど、嘘つき扱いされまともに取り合ってくれなくなる。

正に、オオカミ少年そのものである。

そんな中で、ペロリンガ星人は侵略を静かに進めていったのである。

しかしながら、ペロリンガ星人が、オオカミ少年を知っていたことには驚かされる。

icon-check-square-o「夜毎の円盤」に存在するシナリオ

シナリオ決定稿でのタイトルは「夜毎の円盤」であった。

タイトルは、ルネ・クレール監督のフランス映画「夜ごとの美女」(1952年)からヒントを得たようである。

1.円盤襲来の一報を受けた作戦室に寝ぼけたアンヌが最後に入ってくる。

2.寝不足で仕事に集中出来ないフクシン青年に社長がクビを告げる。

3.源さんとフクシン青年が、撮影した円盤のフィルムをウルトラ警備隊に届け、アンヌが受け取る。

4.ペロリンガ星人が滅ぼされた後、フクシンは円盤の残骸からダンとソガに救出される。

これら1.~4.のシーンは、「夜毎の円盤」には存在し撮影されたが、放映版では尺の都合上カットされたようだ。

視聴率:20.0%

脚本:川崎高、上原正三
監督:実相寺昭雄
特殊技術監督:高野宏一

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