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第6話「ダーク・ゾーン」

宇宙空間都市ペガッサ星人と地球人の共存

2017/03/31

テーマは、宇宙人と地球人は共存できるのか。

第6話「ダーク・ゾーン」は、その問題を我々に投げかけた傑作だ。

icon-check-square-o第6話「ダーク・ゾーン」ストーリー

自室に戻ったアンヌのもとに、黒い影(ダーク・ゾーン)が現れた。

黒い影は、ある遠い都市からやって来たが、事故で重傷を負ったので暫く匿ってほしいと懇願する。

同時に作戦室では、宇宙空間都市、ペガッサ市から「動力系統が故障しており、地球との衝突が避けられない。修理が完了するまで地球の軌道を変えて欲しい。」との連絡を受けた。

地球防衛軍は、止む無くペガッサ市の破壊を決断した。

ペガッサ市の住民に避難勧告の呼び掛けも、空しく無反応で、爆破が決行されたのだった。

アンヌの部屋にいたペガッサ星人は、地球破壊爆弾の起動を決行する。

地球が軌道を変更できない場合は、地球を爆破する使命を帯びていたのだ。


icon-check-square-o異なる文明は理解し合えるか?

ダンはペガッサ都市を破壊する前に、ペガッサ市民を地球に移住させ、宇宙空間都市を再建するまで一緒に暮らすことを提案する。

現在、EUで重大な問題になっている、移民難民問題。

ドイツでは、人道的見地から、年間100万人を超える難民を受け入れたものの、難民による婦女暴行などが頻発している。

当初は、政府の決断を歓迎していたドイツ人も徐々に支持率は下がり、難民受け入れを反対する政党の支持率が急伸しているのだ。

地球の中の国同士でも困難な異なる文化融合が、姿形も異なる異星人と理解し合えるとは到底思えない。

放映当時(1967年~1968年)に投げかけた疑問は、50年経た現在答えが出たのではないかと思う。

異なる文化文明が理解しあい共存することは、困難なのだ。

ペガッサ星人はそれが解っていて、最初から共存する気はなかった。

だからこそ、地球破壊命令を帯びたペガッサ星人が、アンヌの部屋に侵入したのである。

icon-check-square-oアンヌの部屋

ウルトラセブン49話の中で唯一披露された、地球防衛軍の中にあるアンヌのプライベートルーム。

「アンヌのイメージじゃない」

「どう見ても、男が考えた若い女の部屋」

「センスがない!こんなヘンな趣味の女の子はイヤだ」

アンヌのファンから頂いた意見のようだが、アンヌ自身はホテルのようなキレイな部屋を気に入っていたようだ。

自分のために、こんな素晴らしいセットを作ってくれたことに感激したのである。

(ひし美ゆり子著「セブンセブンセブン」より抜粋)

確かに、シャワールームやベッドルームが奥にあることを想像させる豪華さである。

icon-check-square-oダンとアンヌの特別リハーサル

放映順の第6話は制作順では第3話にあたる。

制作順の第1話「湖のひみつ」を視察した満田監督は、新人のダンとアンヌが芝居が固いことに気付く。

「ダーク・ゾーン」では、ダンとアンヌの会話が中心のため、撮影開始前に、事前に監督と3人でリハーサルが行われた。

この事が功を奏し、撮影は順調に進み、珍しく定時に終了したようだ。

また、視聴者にダンとアンヌの恋仲を意識させた、最初の制作回となっている。

視聴率:32.8%

脚本:若槻文三
監督:満田かずほ
特殊技術監督:有川貞昌

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