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第43話「第四惑星の悪夢」

猿の惑星に匹敵する第四惑星の悪夢とは

2017/03/31

私の中で最も好きな作品が、第43話「第四惑星の悪夢」なのである。

icon-check-square-o「猿の惑星」と「第四惑星の悪夢」

長い宇宙旅行の末、未知の惑星に不時着した宇宙船。

空気も水も存在する惑星を探索するにつれ、猿に支配されている惑星であることが分かってきた。

人間も存在するが、言葉は話せず完全に野生化して猿に支配され、ひっそりと生活していたのである。

浜辺に埋もれかかった「自由の女神」を目の当たりにするラストシーン。

子供心に受けた、あの衝撃は今でもハッキリと記憶に残っている。

SF映画の名作、「猿の惑星(1968)」である。

その直後、猿がロボットに取って代わったドラマが日本で作られた。

ウルトラセブン第43話「第四惑星の悪夢」である。

猿の惑星の影響を受けて制作されたのは明白だが、面白さに遜色は感じられないのに驚かされる。


icon-check-square-o「第四惑星の悪夢」のストーリー

長距離宇宙ロケット、スコーピオンのテスト飛行で乗り込んだダンとソガ。

睡眠状態から目覚めた二人が、外に出てみると、そこは日本と見まがうほどの風景に戸惑うも「第四惑星」という別の星だったのである。

第四惑星は、ロボットが全てを支配しており、地球の植民地化計画が進行している事を知る。

icon-check-square-o逆境の中で手腕を発揮した実相寺監督

テンポよく展開していくストーリが小気味よく、ダンとソガだけが閉じ込められた第四惑星の絶望感と恐怖感。

製作費逼迫による怪獣や宇宙人のぬいぐるみを一切排除した事が、逆にストーリーに重厚感が生まれ、視聴者を物語に引きずり込むことに成功している。

監督は鬼才「実相寺昭雄」であった。

実相寺監督は、人間の処刑シーンで射撃手として自ら出演しているのも面白いが、ヘルメットで顔を確認することは出来ない。

ヒッチコックに影響されたのだろうか?

icon-check-square-o第四惑星は悪夢だったのか?

セブンの活躍で第四惑星の地球植民地化計画を阻止することが出来、ダンとソガは無事、地球に帰還する。

帰還後にアンヌが「第四惑星って本当にあったの?眠ってる間に見た夢か幻じゃないの?」

との問いかけにダンは「イヤ、夢じゃない。夢じゃ!」と自分に言い聞かせるように答えるのである。

現実だったのか?悪夢だったのか?どちらにもとれるような作品に仕上がっている。

ラストの陸橋でのダンとソガの会話、下駄の天気占いは、実に後味がよい。

-第43話「第四惑星の悪夢」
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