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第26話「超兵器R1号」

血を吐きながら続ける悲しいマラソン

2017/03/31

当時の冷戦期、軍拡競争をテーマにした、第26話「超兵器R1号」は「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」という名台詞を生み出した

icon-check-square-o第26話「超兵器R1号」ストーリー

水爆の8,000倍の破壊力を持つ超兵器R1号を完成させた地球防衛軍。

地球防衛のための、最強の武器を手に入れた喜びに浮かれる警備隊員を尻目に、軍拡競争を憂い思い悩むダン。

超兵器R1号の実験のためにギエロン星が選ばれ、破壊力を試すことになった。

爆破実験は成功し惑星は完全に破壊されたが、実験時の放射能の影響で突然変異したギエロン星獣が地球に飛来する。

放射能を振り撒くギエロン星獣を倒すため、セブンが立ち向かうのだった。


icon-check-square-o血を吐きながら続ける悲しいマラソン

惑星間で繰り広げられる、兵器開発競争に思い悩みフルハシ隊員に問い詰めるダン。

ダン:「地球を守るためなら何をしてもいいのですか」
フルハシ:「えっ」
ダン:「応えて下さい」

・・・・・

ダン:「侵略者は超兵器に対抗して、もっと強烈な破壊兵器を作りますよ」
フルハシ:「我々はそれよりも強力な兵器を、また作ればいいじゃないか」
ダン:「それは、血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ」

平和の使者ダンの口から出た名セリフだ。

東西冷戦時代にソ連とアメリカが進めた軍拡競争。

ソ連の崩壊に伴い下火になったかと思いきや現在は、中国の軍備拡張が、日々行われている。

今尚続く、難しいテーマを言い表したダンの言葉は、言い得て妙だ。

icon-check-square-oリス

ダンとフルハシの応酬時にメディカルセンターに入ったシーンが1回目の登場となる。

アンヌが籠に入ったリスを見つめているシーンだ。

台本では、基地内に迷い込んで弱っていたリスを、アンヌが治療しているとの設定だったようだ。

ラスト、メディカルセンターで療養中のダンがリスを見つめるシーンが2回目の登場となる。

放映では、直ぐにタケナカ参謀が入ってきて画面が切り替わるが、台本ではダンは、心の言葉を呟いていた。

リスを見つめながら「やめるんだ、もうやめるんだ、お前も・・・・・・」

しかし、リスは籠の中で必至に走り続ける。

「超兵器R1号」の重いテーマの説明には欠かせない名優となったのだ。

icon-check-square-o美人科学者「田村奈巳」

白衣が似合うマエノ博士役の田村奈巳。

東宝では、ボンドガールに出演した浜美枝、星百合子と東宝スリーペットとして売り出した美女だ。

アンヌの先輩だった田村奈巳は、撮影中にアンヌに嬉しい言葉を掛けたようだ。

田村奈巳:「ねえ、ひし美さん。あなた近眼?」
アンヌ:「いいえ」
田村奈巳:「ああ、そう。あんまり目がきれいだから、近眼かと思ったわ」

参考文献:セブンセブンセブンより

セブン以外にはウルトラマン、ウルトラQにもゲスト出演している。

icon-check-square-o再生怪獣ギエロン星獣

一度はホーク3号の新型ミサイルによって、木っ端みじんに破壊されたギエロン星獣。

R1号でも死ななかったったのに、あっさり爆破されてしまった事が、どうしても解せないキリヤマ。

キリヤマの予感どおり何と再生されてしまうのである。

木っ端みじんになった肉片が、流動的に寄せ集まって再生されるシーンは、妖怪人間ベムのオープニングを彷彿させる。

武器としての丸い光線ビームが好きなところであるが、放射能を吐くところはとっても怖い。

怒りのためか目が吊り上がっているものの、憎めないのは超兵器R1号が作ってしまったからに他ならない。

視聴率:27.3%

脚本:若槻文三
監督:鈴木俊継
特殊技術監督:的場徹

-第26話「超兵器R1号」