宇宙の帝王バド星人は弱かった
2017/03/31
地球絶滅を目論む宇宙の帝王バド星人の前に立ちはだかる、プロジェクト・ブルーとは!?
第19話「プロジェクト・ブルー」あらすじ
バド星人は、自分達以外の知的生命体の存在を許容できず、地球の壊滅を目論んでいた。
ところが、バド星人の前に立ちはだかった、地球全体をバリアで防御するプロジェクト・ブルー。
バド星人は、プロジェクト・ブルーを推し進めていたミヤベ博士を捕らえ、その謎を聞き出そうとしたのだ。
連絡が取れなくなったミヤベ博士を心配したウルトラ警備隊は、ダンとアンヌを調査に向かわせた。
間一髪でバド星人からグレイス夫人を助け出した後、行方不明のミヤベ博士を捜索するため、ダンはセブンに変身するのだった。
バド星人の秘密基地を見つけ出したセブンは、博士が人質になっている宇宙船を保護し、バド星人との決戦に挑む。
宇宙帝王バド星人
バド星人は、頭でっかちで醜悪な顔を持つ自称「宇宙の帝王」だ。
バド星人以外の知的生命体の存在を許さない、宇宙の暴君ぶりを見せつける。
暴君によると地球がまだ火の玉だった頃、冥王星にいた知的生命体を根絶やしにしたらしい。
地球が誕生したのは45~46億年前であることを考えると、バド星人は不死身か若しくは、時空を超える技術を習得していることが伺える。
しかし、人間と等身大の時はウルトラガン一発で焼失してしまう程の弱さなのである。
数体が固まって巨大化したバド星人も、セブンとの対決の時は悪役プロレスラーの如く善戦するが、大きい頭を岩にぶつけて死亡する。
宇宙の帝王を気取る暴君ともあろうものが、拍子抜けもいいところだ。
身長2~40m、体重80kg~5千t。
尚、バド星人が自己紹介する時に、自分の名前を「バドー星人」と呼んでいた。
地球絶滅計画の矛盾
地球絶滅計画に支障をきたすとして、プロジェクト・ブルーの秘密を探ろうとするバド星人。
しかし、バド星人はプロジェクト・ブルーの隙をかい潜って地球上のミヤベ博士宅に侵入する。
しかも、地球から逃れる時には、持ち込んだ爆弾を地球へのプレゼントとして置いていったのである。
バド星人の言によると、爆弾は地球を破滅させる破壊力を持つのだ。
すなわち、プロジェクト・ブルーの秘密を知る必要が、なかったのではないか?
爆弾を設置して地球から脱出するだけで、バド星人の目的が達成されたはずである。
深読みするとしたら、地球自体はそのままに、人間だけを絶滅(ジェノサイド)させたかったのかもしれない。
視聴率:30.06%
脚本:南川龍(野長瀬三摩地のペンネーム)
監督:野長瀬三摩地
特殊技術監督:的場徹