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第13話「V3から来た男」

宇宙ステーションV3かた来た男とキリヤマ

2017/03/31

ウルトラ警備隊のキリヤマ隊長、宇宙ステーションV3のクラタ隊長の再開と友情を描いた、第13話「V3から来た男」を追ってみた。

icon-check-square-o第13話「V3から来た男」あらすじ

アイロス星の宇宙船が宇宙ステーションV3の防衛網を突破して大気圏内に侵入してきた。

V3から追ってきたステーションホーク1号にウルトラ警備隊のホーク1号が合流し、偵察にあたっていたが、両機とも攻撃を受けフルハシとアマギが捕らえられてしまった。

敵宇宙船の燃料とアマギ、フルハシの両隊員の交換を条件にキリヤマ隊長が自ら、ホーク3号で交換場所に向かった。

一方、キリヤマの事が心配なクラタも後を追ってホーク1号で向かうのだった。

交換の約束を反故にされ、両機とも敵の攻撃を受けてしまう。

アマギとフルハシを救出したセブンは、宇宙鳥人アイロス星人を撃破する。

また、宇宙船を追っていたキリヤマとクラタも編隊攻撃で見事撃墜した。


icon-check-square-o男の友情

「悪党」「モグラ」と呼び合うキリヤマ隊長とクラタ隊長は士官学校からの友人だった。

久し振りに再開した2人は無事を称え合うも、部下を全滅させられ復讐に燃えるクラタと、捕虜となっているアマギとフルハシの命を尊重するキリヤマの間でひと悶着ある。

アイロス星人が、交換条件の約束を守ることにかけたキリヤマは一人自ら交換に向かう。

両意見とも一理あるが、クラタの部下は既に死んでいるがキリヤマの部下は捕虜ではあるが生きている。

キリヤマの行動が正解なのはクラタも分かっていたはずだが、感情的になったのも理解できる。

だからこそ、キリヤマの後を追ったクラタは、一心同体となって迎撃することを心に誓ったのだろう。

無許可でホーク1号に向かおうとするクラタにマナベ参謀が、許可する証のカギを渡す。

「キリヤマを守ってもらいたい。奴はいい友人をもって幸せだ。」

マナベ参謀がクラタに語ったセリフだ。

部下と上司ではあるが、男同士の厚い信頼関係が表れている名シーンだった。

物語ラストのキリヤマとクラタの会話には、隠された真実があった。

キリヤマ:「本部よりホーク2号へ。応答せよ。」
クラタ:「こちらホーク2号。ホーク2号だ。」
キリヤマ:「こちらキリヤマだ。」
クラタ:「キリヤマか。もう会えそうもないな。」
キリヤマ:「クラタ。気をつけてな。命を粗末にすんなよ。」
クラタ:「おう。おまえもな。」

脚本段階では、アイロス星人が艦隊を率いて報復戦を仕掛ける。

上記の会話は、その迎撃のためホーク2号で発進したクラタとキリヤマの交信シーンだったのだ。

なぜ、クラタだけで迎撃に向かったのかは謎だが、キリヤマの「気をつけてな。命を粗末にすんなよ。」のセリフはそのためのものだったのだ。

二度と会えなくなるかもしれない、クラタに対して贈った言葉なのである。

icon-check-square-o宇宙鳥人アイロス星人

アイロス星人の乗る宇宙船からの光線で、カプセルを爆破させるのと同時に現れるところを見ると、アイロス星人そのものではなく、攻撃用のアイロス星獣であると考えられる。

硬そうな石のような頭部を持ち、口から謎の光の玉を発して攻撃する。

エメリウム光線も何するものぞ、体を回転させてアイスラッガーも跳ね返す。

ネーミングは、ギリシャの劇作家アイスキュロスからとったもので、当初は「シリウス星人の操る怪獣アイスキュロス」という設定だったようだ。

身長:ミクロ~30m、体重:0~1万3千t

icon-check-square-o宇宙防衛網

宇宙ステーションV3が登場したところで、金城哲夫の宇宙防衛網構想を紹介しておきたい。

防衛網レベル構 想
第一次月面前線基地や宇宙ステーションV1~V3がレーダで敵艦をキャッチした段階で、敵意を確認。あらゆる交信を行って自制を求める。
第二次交信を無視し侵攻を続ける場合は、ステーションホークを発進させ、地球との連絡を行いながら敵を迎撃する。クラタ隊長はその指揮と実戦の任務を遂行するのである。
第三次ステーションホークをかわして、又は撃墜して大気圏内に侵入した敵を地球防衛軍の主力兵器が迎撃する。
第四次それでも尚、敵にダメージが与えられない場合は、地球防衛軍の要ウルトラ警備隊の出番になる。ウルトラホーク1号、3号で敵を迎え撃つのだ。
第五次ウルトラ警備隊の攻撃力をもってしても敵を抑えきれない場合は、ウルトラセブンの力に頼ることになる。

当然ながら、第五次防衛網は地球防衛軍の創り出したものではなく、日本的に言えば神風的なものだと言える。

あくまでも構想なのであって、全てのエピソードを通じて第五次防衛網まで行かなかったことは皆無だ。

視聴率:31.6%

脚本:市川森一
監督:鈴木俊継
特殊技術監督:高野宏一

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